黄昏の音楽専門学校。

僕は人生において、ときどき、
とんでもなくアウェイなところに
行ってしまうことがある。

昨日が、その日だった。
行き先は、音楽の専門学校。

作詞作曲を学べるところを探し、
「社会人入学」という言葉を頼りに
体験入学に行ったところ、
僕以外、全員高校生だった。

僕は、できるだけ
「社会に出たことがある風」
を吹かせないように努めた。

いっしょにいた男の子が マスクをしていたので、
僕もマスクを付けた。

確実に無理があるけれど、
高校生に同化しようとしたのだ。

高校生のみんなは
「歌手になりたい」
「シンガーソングライターになりたい」
と素直に夢を口にしていた。

彼らくらいの頃、
僕は受験参考書に向かっていて、
こんな世界があることすら知らなかった。

体験入学では、 僕らのよく知るアーティストが、
何人もこの学校を卒業していると知った。

学生時代に課題でやった作品が
コンペで選ばれて、そのまま作家デビュー、
といったサクセス・ストーリーを聞いた。

もしも受験生だった僕が
もう少しやりたいことに忠実で、
この学校を知っていたならば、
「作曲」や「ボイストレーニング」の授業を受けながら
仲間たちと二年も過ごす道もあったのだ。

その想像は、めちゃくちゃ面白そうに思えて、
言っても仕方ないことだけれど、
高校生のみんながうらやましかった。

ちなみにその前に行ったアウェイは、
保育士の専門学校。

僕以外は、スタッフさんも含めて
みんな高校生くらいの女性ばかり。

その中で全員で「おゆうぎ」をしたときの、
甘酸っぱい思いは、いまでも忘れられない。

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